ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「昭帝[前漢]」の意味・わかりやすい解説
昭帝[前漢]
しょうてい[ぜんかん]
Zhao-di; Chao-ti
[没]元平1(前74)
中国,前漢第8代の皇帝 (在位前 87~74) 。姓名劉弗陵。武帝の第6子。母は趙しょうよ (女官) 。幼少で即位したため,霍光 (かくこう) が武帝の遺詔を受けて政治をとった。始元6 (前 81) 年郡国の賢良の士を用い,武帝時代の財政策の改廃を論じた。翌元鳳1 (前 80) 年燕王劉旦,左将軍上官桀,御史大夫桑弘羊 (そうくよう) らは霍光を廃そうとして謀反を起したが,誅せられた。帝が死ぬと跡継ぎがなかったため,霍光は武帝の孫昌邑王劉賀を帝位につけたが,27日で廃し,民間にいた宣帝を迎えて即位させた。
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