星領村(読み)ほしりようむら

日本歴史地名大系 「星領村」の解説

星領村
ほしりようむら

[現在地名]厳木町大字星領、浜玉町大字山瀬やませ

現東松浦郡内の最高地にあり、周囲すべて山岳に囲まれ、星領と山瀬の二集落よりなる。やま郷内の北東部に位置し、古来平原ひらばる(現浜玉町)への唯一の通路で、蝦蟇わくど峠の難所で知られる。村内に鞠石きくいし山・城平じようひら山があり、本村内の河川は蝦蟇峠を分水嶺に、荒川内あらかわち川は伊岐佐いきさ川へ、もり川は厳木川へと分れる。

慶長絵図に「星路村」とあるのが初見で、中世後期、ここは草野くさの領と波多領の境目にあたっており、境目を示す榜示処ぼうじしよより転訛して星領とよばれたとされている。

山瀬は古くは独立した村で、慶長絵図には「星路ノ内山瀬村」とあるが、明和二年(一七六五)の唐津藩水野氏への幕府の領知目録には星領村のみ記し、天保郷帳には「古者、星領山 山瀬村弐ケ村」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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