星ヶ城跡(読み)ほしがじようあと

日本歴史地名大系 「星ヶ城跡」の解説

星ヶ城跡
ほしがじようあと

嶮岨けんそ山系東部の主峰をなす小豆島の最高峰星ヶ城山にある。この山はV字状の鞍部によって東峯(八一六・七メートル)と西峯(八〇四・九メートル)に分れるが、城普請は両峯にわたって施されていて、西峯を本城とし、東峯を詰城として構築されている。西峯には外空濠・土塁・石塁・土壇、水の手曲輪・居館跡、鍛冶場跡、東峯には人工井戸や舟形遺構、祭祀跡とみられる遺構がある。天険要害の星ヶ城山山頂の特殊な地形に縄張りして、この山の資材を活用している。暦応二年(一三三九)備前児島こじまの佐々木信胤が南朝に呼応して拠った山城と伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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