日本大百科全書(ニッポニカ) 「明神池(長野県)」の意味・わかりやすい解説 明神池(長野県)みょうじんいけ 長野県西部、北アルプスの上高地(かみこうち)にある小湖沼。明神岳の断崖(だんがい)下にあり、明神岳の崖堆(がいたい)が梓川(あずさがわ)をせき止めてできたもので、面積約1万3000平方メートル、水深約2メートル。周囲はカラマツなどの樹林で、透明な池中にはイワナが生息する。岸辺に穂高神社奥宮(ほたかじんじゃおくみや)がある。10月8日の奥社の御船神事は、竜頭鷁首(げきしゅ)の舟を浮かべて、神官が笛を吹きながら湖上を回る古式の行事。河童(かっぱ)橋から約1時間のハイキングコースとなっている。[小林寛義] 明神池〈松本市〉 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例