昆布川(読み)こんぶがわ

日本歴史地名大系 「昆布川」の解説

昆布川
こんぶがわ

尻別しりべつ川の支流で、昆布岳を水源とする。一級河川。蘭越町とニセコ町の境を北流、蘭越町昆布町・ニセコ町字西富にしとみで尻別川に合流する。流路延長二四・四キロ(うち指定区間一七・五キロ)流域面積一三四・一平方キロ。蝦夷全図ではシリベツ川の支流筋にコンボイとある。「場所境調書」に「コンホ川」筋は「昔しよりレフンケの領分となして飯料取に至るよし申伝ふ」と記される。「丁巳日誌」(報志利辺津日誌)にコンホブト(昆布川の河口)の石原に古い草鞋と木の伐枝があり、その川を二、三丁上ると留網がかけてあるので、同行のアイヌが「捨置が故に川すじ段々悪敷成、上え魚が上らざる様に成りぬ」と大いに怒ったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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