旧正宗寺三匝堂(読み)きゆうせいしゆうじさんそうどう

日本歴史地名大系 「旧正宗寺三匝堂」の解説

旧正宗寺三匝堂
きゆうせいしゆうじさんそうどう

[現在地名]会津若松市一箕町八幡 弁天下

飯盛いいもり山の白虎隊墓所の下、厳島いつくしま神社境内にあり、円通三匝えんつうさんそう堂とも、俗に栄螺さざえ堂ともいわれる。奇妙な形をした六角円堂形式の塔で、唐破風の入口からサザエのように斜めにめぐりつつ昇り、別の出口へ降る。円通は観音菩薩の意で、当初西国三十三観音を安置した。三匝は三めぐりと解される。かつては宗像むなかた神社(現厳島神社)別当正宗寺の境内にあり、住僧郁堂が江戸の栄螺堂からヒントを得て、寛政七年(一七九五)名工山岸喜右衛門道重に依頼し、一年がかりで完成した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「旧正宗寺三匝堂」の解説

旧正宗寺三匝堂

福島県会津若松市にある施設。西国三十三観音を祀る巡礼観音堂。1797年に建てられた六角三層、二重型螺旋構造の木造建築。会津さざえ堂とも呼ばれる。

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