旧・故・元(読み)もと

精選版 日本国語大辞典 「旧・故・元」の意味・読み・例文・類語

もと【旧・故・元】

[1] (「もと(本)」と同語源)
① むかし。以前。はじめ。さき。
万葉(8C後)九・一七四〇「この箱を 開きて見てば 本(もと)の如 家はあらむと」
源氏(1001‐14頃)桐壺「内には、もとの淑景舎御曹子にて」
本来。元来。
小学読本(1873)〈田中義廉〉二「もとこれは、同じ水なれども、入れたる、器の形ちに由て、円き形ちと、四角なる形ちの水と、なれり」
[2] 〘語素地位身分役職を示す名詞の上について、以前にその位置にいたことを表わす。特に、直前の身分などについては「前(ぜん)」を冠するのに対し、それ以前の経歴を示すのに用いる。「元首相」「元教授」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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