小学読本(読み)しょうがくどくほん

精選版 日本国語大辞典 「小学読本」の意味・読み・例文・類語

しょうがく‐どくほん セウガク‥【小学読本】

〘名〙 (「しょうがくとくほん」とも) 小学校の国語教育(読書・読方)で使用した教科書。
[補注]明治五年(一八七二)の学制発布の後、「小学読本」を表題とする教科書は明治六年に同じく文部省編集として出た「小学読本」田中義廉編四巻、また榊原芳野・那珂通高・稲垣千穎編五巻及びそれらの改訂本に始まり、明治一七年若林虎三郎編五巻などがあり、のち明治二〇年文部省編修の「尋常小学読本」、同二一年の「高等小学読本」、さらに同三七年、四三年の同名の教科書も一般に「小学読本」、また俗に「読本」とよばれた。なお、大正七年(一九一八)からのものは「尋常小学読本」、昭和八年(一九三三)からのものは「小学国語読本」と名づけられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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