日高油田(読み)ひだかゆでん

日本歴史地名大系 「日高油田」の解説

日高油田
ひだかゆでん

日高山脈の西方に連なる第三紀層からなる丘陵や丘陵性山地に発達する含油地帯。日高支庁の西部から胆振支庁の東端部にかけての地にあたり、この一帯では北西から南東方向に多くの雁行あるいは連続した油田型傾斜構造が認められる。日高地区では平取びらとり町から少量の産油をみており、海岸寄りの新冠にいかつぷ元神部もとかんべ去童さるわらんべ地区などからも産油が認められた。平取油田は昭和三一年(一九五六)石油資源開発株式会社の試掘により出油したが、一三三〇キロリットルを産油して同三九年廃坑となった(平取町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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