日進(市)(読み)にっしん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日進(市)」の意味・わかりやすい解説

日進(市)
にっしん

愛知県中部にある市。尾張(おわり)丘陵に立地し、かつては米作養蚕を中心とした純農村であったが、名古屋市と隣接しているため、住宅化が激しい。1958年(昭和33)町制施行。1994年(平成6)市制施行。名古屋鉄道豊田(とよた)線、市営地下鉄鶴舞線が赤池駅で接続し相互乗入れしている。古くから飯田(いいだ)街道(国道153号)も通じている。岩崎地区・折戸(おりど)地区は猿投山麓(さなげさんろく)古窯址(こようし)群の一角を占める。岩崎城は丹羽氏重(にわうじしげ)が小牧長久手の戦いで徳川家康軍を勝利に導いた戦功の城で、1987年に展望塔として再建され、歴史記念館もある。東部には愛知牧場があり、家族連れでにぎわう。市内には愛知学院大学、名古屋外国語大学など5大学と1短期大学があり、学園都市を形成している。面積34.91平方キロメートル、人口9万1520(2020)。

[伊藤郷平]


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