朝日日本歴史人物事典 「日下義雄」の解説
日下義雄
生年:嘉永4.12(1851)
明治期の官僚,実業家。会津藩(福島県)藩士石田常雄の長男,日下家の養子。藩校日新館に学ぶ。慶応4(1868)年1月,鳥羽・伏見の戦に参加,北海道五稜郭に籠るが降伏して江戸に送られた。明治3(1870)年大阪英語学校に学び,4年から7年の間米国に留学。帰国後紙幣寮7等出仕,井上馨に認められ,9年欧州差遣の井上馨に随従した。その後太政官,内務省,農商務省の各種大書記官を経歴して,19年長崎県令,同県知事,福島県知事を歴任。29年退官して京釜鉄道株式会社取締,東邦火災保険株式会社社長。立憲政友会に属して衆院議員に2回当選した。<参考文献>中村孝也『日下義雄伝』
(福地惇)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報