斎垣・忌垣(読み)いがき

精選版 日本国語大辞典 「斎垣・忌垣」の意味・読み・例文・類語

い‐がき【斎垣・忌垣】

〘名〙 (「いかき」とも。「い」は「斎み清めた神聖な」の意の接頭語) 神社など、神聖な場所周囲にめぐらした垣。みだりに越えてならないとされた。みずがき。
万葉(8C後)一一・二六六三「ちはやぶる神の伊垣(イかき)も越えぬべし今はわが名の惜しけくもなし」
古今(905‐914)秋下・二六二「ちはやぶる神のいがきにはふ葛も秋にはあへずうつろひにけり〈紀貫之〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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