掴・握(読み)つかます

精選版 日本国語大辞典 「掴・握」の意味・読み・例文・類語

つかま‐・す【掴・握】

[1] 〘他サ下二〙 ⇒つかませる(掴)
[2] 〘他サ五(四)〙
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉虚業家尺牘数尺「コンミッションの五分も握(ツカ)まして」
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中「贋物を人に掴まして儲ける」

つかま‐・せる【掴・握】

〘他サ下一〙 つかま・す 〘他サ下二〙
賄賂(わいろ)を受けとらせる。つかます。
評判記野郎虫(1660)山本万之助「此人をねんごろせんとおもへば、先ざうり取につかませよとの取さた也」
② だましてにせもの、粗悪品を買わせる。つかます。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉古物屋「贋物を握(ツカ)ませるのが修行でごはすテ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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