推察(読み)スイサツ

デジタル大辞泉 「推察」の意味・読み・例文・類語

すい‐さつ【推察】

[名](スル)他人事情心中を思いやること。おしはかること。推量。「おおよその推察がつく」「複雑な事情と推察する」
[用法]推察・推量推測――「愛児を失った親の胸中を推測(推量・推察)する」など、思いやるの意では相通じて用いられる。◇「推察」は事情や他人の心情などを思いやること。「お喜びのこととご推察申し上げます」◇「推量」はそうなるだろうと想像すること。「当て推量ずいりょう」という言い方があるように根拠有無は問わない。◇「推測」は現在までにわかっていることがらをもとにして、他人の心情や事情などをおしはかること。「原因といっても、それは現段階での推測に過ぎない」
[類語]推量推測推定察し斟酌推断推認了察明察賢察高察拝察忖度そんたく憫察びんさつ推測推考端倪たんげい邪推類推酌量憶測配慮揣摩しま揣摩憶測しまおくそく心配り気配り心遣い気遣い推し量る酌む酌み取る思い思い勘繰る思いやるおもんぱかる推し当てる心当て気を回す見越す察する感じ取る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「推察」の意味・読み・例文・類語

すい‐さつ【推察】

〘名〙 事情や心の中をこうであろうと想像したり察したりすること。思いやること。推量。
明衡往来(11C中か)上末「定而無益歟。可推察也」
平家(13C前)三「御辺の心にも推察し給へ」 〔後漢書‐邳彤伝論〕

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普及版 字通 「推察」の読み・字形・画数・意味

【推察】すいさつ

推測する。

字通「推」の項目を見る

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