捧(漢字)

普及版 字通 「捧(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 11画

(異体字)
10画

[字音] ホウ
[字訓] ささげる・もつ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は奉(ほう)。奉に奉持の意があり、奉は捧の初文。〔釈名、釈姿容〕に「捧はふなり。兩手相ひひて、以て之れを執るなり」と、の声義を以て解する。に従い、鉾杉などに神霊の降る形。神異にうをという。は奉ずべきものでないから、〔説文〕十二上が正字として、「奉なり」と訓するは、捧の正形とはしがたい。

[訓義]
1. ささげる、ささげもつ、神を迎える、木の秀(ほ)つ枝をもつ。
2. 手をあげる、両手をむねにあげる。

[古辞書の訓]
名義抄〕捧 ササグ 〔字鏡集〕捧 オモフ・ツカフ・スル・ヒビク・アグ

[語系]
捧phiongは奉・俸biongと声近く、捧・俸は奉の声義を承ける字である。

[熟語]
捧頤捧饋捧檄捧持捧日捧手捧承捧觴捧心・捧捧頭捧読捧負捧腹捧袂・捧擁
[下接語]
捧・手捧・承捧・親捧・拝捧

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報