持腐(読み)もちぐされ

精選版 日本国語大辞典 「持腐」の意味・読み・例文・類語

もち‐ぐされ【持腐】

〘名〙 所有していながら利用しないこと。また、活用することができないこと。役立てないでおくこと。もちぐさり。
歌舞伎独道中五十三駅(1827)序幕「この品好む武家方へ、売り渡せば、金に有りつく品なれど、差当っては持ち腐れ」

もち‐ぐさらかし【持腐】

〘名〙 持ち腐らすこと。持っていながら、活用しないこと。もちぐさらし。
浄瑠璃・東山殿子日遊(1681)一「御分やうやう木馬の乗方ばかりの稽古にて、此馬を望まるるは、悉皆宝のもちぐさらかし」

もち‐ぐさり【持腐】

※俳諧・二葉の松(1690)「百億の黄金も下戸はもち腐り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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