押止(読み)おしとどめる

精選版 日本国語大辞典 「押止」の意味・読み・例文・類語

おし‐とど・める【押止】

〘他マ下一〙 おしとど・む 〘他マ下二〙
① さえぎってとどまらせる。行動を制止してやめさせる。
書紀(720)欽明即位前(寛文版訓)「乃ち相闘(くひあふこと)抑止(ヲシトトめ)て、血(ちにぬれ)たる毛を拭洗(のご)ひて」
② 償わせる。弁償させる。
※東寺百合文書‐ム・応安六年(1373)・学衆方評定引付「当所事、給主代官正員私用地子之時、以得分物押止之条先規也」

おし‐と・める【押止】

〘他マ下一〙 おしと・む 〘他マ下二〙 =おしとどめる(押止)
史記抄(1477)一六「已に詔書にあってをせつけられた事を廃格して已成之事を沮てをしとめたと云て」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一三「女はあわてて押とめながら、覚えずワッとなかんとせしが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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