抱子・抱妓(読み)かかえこ

精選版 日本国語大辞典 「抱子・抱妓」の意味・読み・例文・類語

かかえ‐こ かかへ‥【抱子・抱妓】

〘名〙
年季を定めてかかえた歌舞伎若衆
俳諧・飛梅千句(1679)賦何麦俳諧「太鞁喝鞁(かっこ)さて又鉦(かね)はおちならん〈満平〉 一芸あらば拘(カカヘ)子の内〈西鶴〉」
置屋などでかかえている芸娼妓。かかえっこ。⇔抱親(かかえおや)
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉五「ただ一人の抱(カカ)へ子(コ)座敷に出せない主人のことを」

かかえっ‐こ かかへっ‥【抱子・抱妓】

〘名〙 (「かかえこ(抱子)」の変化した語) =かかえこ(抱子)
老妓抄(1938)〈岡本かの子〉「抱妓(カカヘッコ)の二人三人も置くやうな看板ぬしになって」

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