投松村(読み)ねじまつむら

日本歴史地名大系 「投松村」の解説

投松村
ねじまつむら

[現在地名]加古川市志方町投松しかたちようねじまつ

高畑たかはた村の南に位置し、北部と東部は山に囲まれる。西部南北北条ほうじよう(現加西市)へ至る道が通る。慶長五年(一六〇〇)関ヶ原の戦に敗れた豊臣方の大将がこの地に逃れて村を立てたと伝える(増訂印南郡誌)。慶長国絵図に「ねち松村」とみえる。正保郷帳では田方一〇三石余・畑方八石余。天保郷帳では高一五四石余。寛延二年(一七四九)の姫路藩領一揆では庄屋村民の間で対立が起き、庄屋は他国留・過料銭三貫文、五人組頭は遠島となった(「大坂町奉行諸伺・城代下知留」九州大学法学部蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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