扶持方棒(読み)フチカタボウ

デジタル大辞泉 「扶持方棒」の意味・読み・例文・類語

ふちかた‐ぼう【扶持方棒】

扶持を受けている人の持つ棒の意》身分の低い武士の刀をあざけっていう語。
「命と釣り替への―を忘れたとは」〈伎・桑名屋徳蔵

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「扶持方棒」の意味・読み・例文・類語

ふちかた‐ぼう【扶持方棒】

〘名〙 (扶持を受ける人が所持する棒の意) 武士の刀の異称。特に、下級武士や武家奉公人のものをいう。あざけりやののしりの気持をこめて用いられた。
歌舞伎桑名屋徳蔵入船物語(1770)三「命と釣替への扶持方(ふちカタ)棒を忘れたとは粗相和郎(わろ)ぢゃ」

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