手前勘(読み)テマエカン

デジタル大辞泉 「手前勘」の意味・読み・例文・類語

てまえ‐かん〔てまへ‐〕【手前勘】

自分の考えだけで一人ぎめすること。ひとりよがり。また、うぬぼれ。
人間はかように―の強いものである」〈漱石坑夫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手前勘」の意味・読み・例文・類語

てまえ‐かん てまへ‥【手前勘】

〘名〙 物事を自分だけの考えにたよって、ひとりぎめにすること。ひとりよがり。また、その癖のある人。
人情本糸柳(1841か)二「又確に手前考(テメヘカン)で、新道と名を付けて置いたのだらうね」
※坑夫(1908)〈夏目漱石〉「人間はかやうに手前勘(テマヘカン)の強いものである」

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