普及版 字通 「懇(漢字)」の読み・字形・画数・意味
懇
常用漢字 17画
[字訓] ねんごろ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(こん)。はもとに作り、猪がで作物を深く掘りかえすことをいう。それで土を深く反転することを墾といい、また深く人の心に達することを懇という。〔説文新附〕十下に「悃なり」とあって、悃誠の意とする。
[訓義]
1. ねんごろ、てあつい、ゆきとどく。
2. まこと、まごころ、つとめる。
3. もとめる、ねんごろにもとめる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕懇 マコト・ネムコロ・ネモコロ・カナシフ・ハルカニ・アカラシ
[語系]
懇khn、悃khunは声義近く、款khuan、惓giuanもこの系統の語。みな悃誠の意がある。
[熟語]
懇意▶・懇愨▶・懇諫▶・懇款▶・懇願▶・懇乞▶・懇求▶・懇血▶・懇悃▶・懇懇▶・懇至▶・懇志▶・懇摯▶・懇謝▶・懇書▶・懇親▶・懇誠▶・懇請▶・懇切▶・懇惻▶・懇待▶・懇托▶・懇談▶・懇直▶・懇▶・懇到▶・懇篤▶・懇迫▶・懇望▶・懇命▶・懇諭▶・懇恋▶・懇話▶
[下接語]
遺懇・勤懇・懃懇・悃懇・辞懇・昵懇・誠懇・精懇・忠懇・別懇
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報