普及版 字通 「惇(漢字)」の読み・字形・画数・意味
惇
人名用漢字 11画
[字訓] あつい・まこと・つとめる
[説文解字]
[字形] 形声
正字は(たい)に従い、声。は敦(たい・とん)の初文で、烹の器。それで純熟の意がある。〔説文〕十下に「厚きなり」と訓し、〔書、洛誥〕に「宗を惇(あつ)くす」「惇く典(をさ)む」のように用いる。字はまた敦と通用する。
[訓義]
1. あつい、ねんごろ。
2. まこと、まごころ、まめやか。
3. つとめる、はげむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕惇 アツシ・ツトム・マコト・サイハヒ 〔字鏡集〕惇 サイハヒ・マコト・ノブ・オホキナリ・アツシ・ツトム
[語系]
惇・敦tunは同声。〔説文〕三下に敦を「怒るなり、詆(そし)るなり」と訓するが、〔詩、風、北門〕「王事我に敦(あつ)し」のように敦厚と訓するのが常訓。惇も同義。怨怒の義はdut、その通用の義であろう。
[熟語]
惇篤▶・惇愛▶・惇誨▶・惇愨▶・惇学▶・惇謹▶・惇恵▶・惇厚▶・惇慎▶・惇素▶・惇大▶・惇徳▶・惇惇▶・惇任▶・惇樸▶・惇睦▶・惇裕▶・惇和▶
[下接語]
世惇・風惇
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報