恩補(読み)おんぽ

精選版 日本国語大辞典 「恩補」の意味・読み・例文・類語

おん‐ぽ【恩補】

〘名〙 中世恩賞あるいは御恩(ごおん)として国司守護地頭などの職に任ぜられること。
東寺百合文書‐み・延文五年(1360)十月日・東寺雑掌頼憲重申状「当庄公文職事、一旦恩補清胤縦雖其咎、如定置之法者、至所職者、争可闕所哉」
太平記(14C後)三九「西国静謐の基たるべしとて、軈(やが)所望の国を恩補(ヲンホ)せらる」

おん‐ぷ【恩補】

信長記(1622)六「秀吉卿に恩補(ヲンフ)し給ひけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android