デジタル大辞泉
「心高」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
こころ‐だか・し【心高】
〘形ク〙
① 志が高い。望みや理想が高い。また、
品性が高潔である。気高い。
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「かれは心たかき人ぞや。あやしうこそは」
※新古今(1205)雑中・一六一四「世の中を心たかくもいとふかな
富士の煙を身のおもひにて〈
慈円〉」
※
源氏(1001‐14頃)
須磨「世に知らず、心たかくおもへるに国の内は、守の
ゆかりのみこそは畏
(かしこ)き事にすめれど」
※
無名抄(1211頃)「身のほども知らず、心高く傲り、かまびすしき憤りを結びて、事に触れて誤り多かり」
③
和歌などで、
着想がすぐれている。目の付けどころがよい。
※
千五百番歌合(1202‐03頃)一二〇一番「右歌は万葉歌に『
玉藻刈る
井手のしがらみうすきかも』と侍歌の
一句を取りて、井手のしがらみと置かれたる、心たかきに」
こころだか‐さ
〘名〙
しん‐こう ‥カウ【心高】
〘名〙 旋盤のセンターからベッドの
上面までの寸法。ふつうこれによって旋盤の大きさと能力を表わす。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報