御髪上(読み)みぐしあげ

精選版 日本国語大辞典 「御髪上」の意味・読み・例文・類語

みぐし‐あげ【御髪上】

〘名〙
貴人の髪を結うこと。また、それを務めとする人。
※枕(10C終)一〇四「みくしあげまゐりて、蔵人ども、御まかなひの髪あげてまゐらするほどは」
② 女子の髪上(かみあげ)儀式をいう語。
源氏(1001‐14頃)梅枝「西の放出をしつらひて御くしあけの内侍なともやがてこなたに参れり」
③ 昔、一二月下の午の日、天皇東宮などの一年中の御髪、御爪、御本結などのくずを主殿寮で焼く禁中の公事。《季・冬》
小野宮年中行事(1029頃)一二月「午日御髪上事」

おぐし‐あげ【御髪上】

〘名〙 貴人の髪を結うこと。また、それに従事する人。
御湯殿上日記‐文明一四年(1482)一二月一三日「御くしあけもこよひあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android