デジタル大辞泉
「御間」の意味・読み・例文・類語
お‐あいだ〔‐あひだ〕【▽御間】
1 不用になること。おろそかにされること。
「陸汽車とやらが彼是に落成たが…人車も馬車も―だが、一体ありゃ何の利益かね」〈松田敏足・文明田舎問答〉
2 異性から相手にされないこと。
「自己といふ好男子がゐるから、他のものはとても―だ」〈滑・七偏人・二〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
お‐あいだ ‥あひだ【御間】
① 不用になったり、行なわれなくなったりすること。また、そのために暇になること。
※
歌舞伎・上総綿小紋単地(1865)五幕「紫がをあいだで、亜米利加紅
(アメリカべに)でもうける積り」
②
男女の仲が遠のくこと。また、異性から相手にされないこと。
③ できないこと。不可能。
※
人情本・処女七種(1836‐44頃か)六「
此処へ来るまで
横町はなし、
片方は川、片方は人の家で、
隠れん坊なら不可能
(オアヒダ)だ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報