当外(読み)あてはずれ

精選版 日本国語大辞典 「当外」の意味・読み・例文・類語

あて‐はずれ ‥はづれ【当外】

〘名〙 予想期待、見込みなどがはずれること。
※陸奥直次郎(1918)〈長与善郎〉上「その『当てはづれ』にも拘らず、彼の心の中の何処でか『俺は此娘と結婚するだらう』とささやくものがあった為めに」
百鬼園随筆(1933)〈内田百〉無恒債者無恒心「それ等の不足不義理、或はあて外れが、みんな一時に現実になって」

あたり‐はずれ ‥はづれ【当外】

〘名〙 当たることとはずれること。物事がうまくいくことと、いかないこと。成功失敗。〔文明本節用集(室町中)〕
※滑稽本・狂言田舎操(1811)上「時の表裏のあたりはづれはしかたのねへもんだ」

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