張詰(読み)はりつめる

精選版 日本国語大辞典 「張詰」の意味・読み・例文・類語

はり‐つ・める【張詰】

〘他マ下一〙 はりつ・む 〘他マ下二〙
糸状のものをじゅうぶんにゆるみなく引き渡す。
※玉塵抄(1563)一九「弓をはりつめた如な月ねやのまん中をてらいたぞ」
② 気を十分に張る。気持を引き締める。緊張する。
浄瑠璃・最明寺殿百人上臈(1699)道行「取伝へたる梓弓、やたけ心ははりつめて」
一面に残す所なくおおう。いっぱいに張る。自動詞的にも用いる。
日葡辞書(1603‐04)「コヲリガ faritçumete(ハリツメテ) アル
④ いれていっぱいにする。いっぱいにみたす。
※志都の岩屋講本(1811)下「扨その張り詰めたる飲食のこなれる仕かけは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android