引包(読み)ひきつつむ

精選版 日本国語大辞典 「引包」の意味・読み・例文・類語

ひき‐つつ・む【引包】

〘他マ四〙 (「ひき」は接頭語) つつむ。また、すっかりつつむ。
蜻蛉(974頃)上「古き新しきと、一領づつひきつつみて」
太平記(14C後)一七「内野より寄んずる敵を、南北より引裹(ツツ)まん為也」

ひっ‐つつ・む【引包】

〘他マ五(四)〙 「ひきつつむ(引包)」の変化した語。
※太平記(14C後)一〇「武蔵の七党三千余騎、東西より引裹(ヒッツツン)て、真中に是を取込」

ひき‐くく・む【引包】

〘他マ四〙 中にとりこめておおう。大切につつむ。くくむ。くるむ。
源氏(1001‐14頃)夕霧「ひとえの御ぞを御ぐしこめひきくくみて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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