引切無(読み)ひっきりなし

精選版 日本国語大辞典 「引切無」の意味・読み・例文・類語

ひっきり‐なし【引切無】

〘形動〙 絶えまなく続くさま。とぎれがないさま。切れ目がないさま。
魔風恋風(1903)〈小杉天外〉前「客が此れと決ってないので、引断(ヒッキリ)なしに移動(でがはり)がある」

ひききり‐なし【引切無】

〘名〙 (形動) たえまがないこと。また、たてつづけであるさま。ひっきりなし。
黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「車、馬車と引き切りなしに呦々(いういう)館の門内に流れ込むで」

ひっきり‐な・い【引切無】

〘形口〙 絶えまがない。とぎれがない。
人情本・恩愛二葉草(1834)初「昼夜の苦悩引切(ヒッキ)りなく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android