弓ノ町(読み)ゆみのまち

日本歴史地名大系 「弓ノ町」の解説

弓ノ町
ゆみのまち

[現在地名]金沢市小立野こだつの四―五丁目

如来によらい寺の東に位置する。明治五年(一八七二)に成立した町で、上弓ノ町・中弓ノ町・下弓ノ町の三町に分れていた。町名由来は江戸時代に持弓足軽の組地であったことによる。天和元年(一六八一)組地と射場経王きようおう寺の背後に設定され(金沢古蹟志)、元禄六年(一六九三)には今村吉平・同治兵衛など藩士一二名余の屋敷地が置かれていた(侍帳)

弓ノ町
ゆみのまち

[現在地名]仙台市弓の町

石垣いしがき町の東、通町南鍛冶みなみかじ町の一筋西にある足軽町で、通りの北はあら町、南に下ると石名坂いしなざかに通じる。弓衆居住に関連する地区は五ヵ所あるが、当町は上弓うわゆみの町と通称された。割出は荒町移転なった寛永四―五年(一六二七―二八)(仙台鹿の子)から、下っても同一〇年頃と思われる。

弓ノ町
ゆみのまち

[現在地名]金沢市本町ほんまち一―二丁目

新道しんみちの北に並行する通りに沿う両側町。明治四年(一八七一)に町立て。弓篦町の字も用いられたが、同五年弓ノ町を正式表記とした(稿本金沢市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報