はい‐む【廃務】
〘名〙
朝廷が一切の
政務を停止し、官人全員が出仕しないこと。令制では
日食・
先帝の
国忌(こき)に当たって行なわれたが、次第に行なわれる範囲が拡大した。
日数は一日を
原則としたが、三日・五日におよぶこともあった。
※令義解(718)儀制「国
忌日〈謂。先皇崩日。依
二別式
一合
二廃務
一者〉」
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デジタル大辞泉
「廃務」の意味・読み・例文・類語
はい‐む【廃務】
日食や先帝の国忌などのとき、朝廷が一切の政務を停止し、官吏全員が出仕しないこと。日数は1日を原則とした。
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普及版 字通
「廃務」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の廃務の言及
【廃朝】より
…しかし政務は一日も空しくするべきではないとし,廃朝の間も諸司による政務を行うのを原則とした。また諸司が政務を廃する廃務を行う場合でも1日限りを原則とするとの説が古くからあるが,実際には日食・月食はもとより,国忌や神事・仏事に廃務が行われ,廃朝と同じく3日や5日の例もある。【米田 雄介】。…
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