座喜味村(読み)ざちみむら

日本歴史地名大系 「座喜味村」の解説

座喜味村
ざちみむら

[現在地名]読谷座喜味ざきみ都屋とや

喜名ちなー村の西にあり、座喜味ざきみグスクが頂にある琉球石灰岩の丘陵南傾斜面に集落が形成される。南は楚辺すび村、南西東シナ海に面する。絵図郷村帳には「城村」とみえる。伝承ではぐしく村と座喜味村とがあり、合併して座喜味村となったという。琉球国高究帳でも城村とみえ、高頭二五六石余、うち田二一石余・畠二三四石余。「琉球国由来記」「琉球国旧記」には座喜味村とある。「中山伝信録」の村名では「読谷山」とあり、また座喜味と称すると注記される。読谷山ゆんたんじや間切惣地頭も座喜味親方と称し、当村は同間切の主邑とされている。座喜味ざきみグスク内の城原ぐすくばるには道光二三年(一八四三)三月吉日座喜味親方盛普が寄進した灯籠がある。尚敬王元年(一七一三)、当村の上地親雲上は同年および康熙四八年(一七〇九)飢饉の際、百姓らに無利息で米などを貸与した功により座敷位と掛物を与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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