広島(島)(読み)ひろしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「広島(島)」の意味・わかりやすい解説

広島(島)
ひろしま

香川県北西部の備讃(びさん)瀬戸に点在する塩飽(しわく)諸島最大の島。丸亀(まるがめ)市に属す。面積11.66平方キロメートル。島の南部、江の浦(えのうら)港と丸亀港とを結んで定期船が通う。塩飽七島の一つで、江戸時代には人名(にんみょう)とよばれる自治制度があった。花崗(かこう)岩からなり、青木、甲路(こうろ)地区では青木石とよばれて採石が盛んで、石材業従事者が多く、活気がある。対照的に市井(いちい)、茂浦(もうら)地区は過疎化が著しい。海岸部は瀬戸内海国立公園域で、岡山側からの海水浴客も多い。人口の減少が続いており、2009年(平成21)の人口は373。

[坂口良昭]

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