あお‐き あを‥【青木】
〘名〙
※虎明本狂言・
鱸庖丁(室町末‐近世初)「きりめじんじゃうなるまないたにあをきのまなばし」
② 秋に落葉しない、一年中
緑色をしている木。
常緑樹。
③ 桑の一
品種。茎が緑色を帯び、葉の柔らかなもの。二齢から四齢までの蚕の
飼料に適する。芽がもろく落ちやすい。あおきこぼれ。
※俳諧・俳諧四季部類(1780)四月「
植物類〈略〉青木の花」
④
ミズキ科の常緑低木。各地の山林に自生するが、
庭木としても栽培され、園芸品種が多い。高さ二~三メートル。葉は長さ一〇~一五センチメートルの長
楕円形で、縁に粗い鋸歯
(きょし)がある。
雌雄異株で、春、緑色か紫
褐色の小さな四弁の花が
円錐形に集まって咲く。実は楕円形で冬に赤く熟す。葉を火にあぶったものはやけど、
切り傷に効くという。桃葉珊瑚
(とうようさんご)。あおきば。
▼あおきの花《季・春》
▼あおきの実《季・冬》〔日葡辞書(1603‐04)〕
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デジタル大辞泉
「青木」の意味・読み・例文・類語
あお‐き〔あを‐〕【青木】
1 青々としている樹木。生木。
2 アオキ科の常緑低木。暖地の森林に自生。葉は厚くつやがある。雌雄異株。春、緑色あるいは褐色の小花をつけ、冬、橙赤色で楕円形の実を結ぶ。庭木とされ、品種も多い。桃葉珊瑚。《季 花=春 実=冬》「雪降りし日も幾度よ―の実/汀女」
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青木
あおき
青木村の語源となった集落。東山道(現県道沓掛―青木線)と現国道一四三号との分岐点にあたる。
諏訪御符礼之古書の寛正六年(一四六五)五月会の件に「左頭、青木、代官深井肥前守治光」とあり、続いて文明二年(一四七〇)花会の件に「加頭、花会宮頭、青木、海野知行、代官深井肥前守治光」とあるので、この頃現東部町海野に本拠を置いていた東信濃の豪族海野氏の知行する所であったことがわかる。これ以降文明六年・一一年・一五年、長享二年(一四八八)頃まで諏訪御符礼之古書に同様の記録がみえ、天文一〇年(一五四一)海野氏滅亡まではその支配下にあったと想像される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
青木[村] (あおき)
長野県中東部,小県(ちいさがた)郡の村。人口4609(2010)。上田市の西に位置する。村域の8割が山林・原野で占められ,東部を北東流する浦野川沿いの段丘を中心に集落が散在する。古代には《延喜式》に記された東山道の浦野駅の所在地で,塩原牧も置かれた。かつては養蚕,稲作など農業に従事する者が多かったが,兼業化が進み他産業従事者が増えている。米を中心にリンゴ,シイタケ,マツタケ,蔬菜類を産するほか,肉牛,乳牛の飼育も行われる。村内には古くからの湯治場で国民温泉に指定された田沢温泉,沓掛温泉や天台宗の名刹(めいさつ)大法寺などがあり,大法寺三重塔は国宝に指定されている。国道143号が通じる。
執筆者:柳町 晴美
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
青木 (アオキ)
学名:Aucuba japonica
植物。ミズキ科の常緑低木,園芸植物,薬用植物
青木 (アオキ)
植物。クスノキ科の常緑大高木,園芸植物,薬用植物。タブノキの別称
青木 (アオキ)
植物。イチイ科の常緑針葉高木,園芸植物,薬用植物。イチイの別称
青木 (アオキ)
植物。ニシキギ科の常緑小高木,園芸植物,薬用植物。マサキの別称
青木 (アオキ)
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報