年金投資基金信託(読み)ねんきんとうしききんしんたく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「年金投資基金信託」の意味・わかりやすい解説

年金投資基金信託
ねんきんとうしききんしんたく

信託会社が受託している多数の適格年金信託で,調整年金の信託金だけを運用することを目的として設けられた,一種の閉鎖的な合同運用指定金銭信託。個々の年金信託の直接投資による場合に比べ,危険の分散,運用効率の向上,事務コストの低減がはかれる。その仕組みは,「適格年金信託および調整年金の受託者としての信託会社」が委託者兼受益者となって,その年金資産を利殖することを目的として「年金投資基金信託の受託者としての信託会社」との間に信託契約を結ぶかたちをとる。種類は運用対象別に,株式口,貸付金口,政府保証債口,公社債口,金銭債権信託受益権口,動産信託受益権口,不動産信託受益権口などがあり,いずれも期間は無期限である。

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