年三(読み)ネンサン

デジタル大辞泉 「年三」の意味・読み・例文・類語

ねん‐さん【年三】

年星ねそう

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精選版 日本国語大辞典 「年三」の意味・読み・例文・類語

ね‐そう ‥サウ【年三】

〘名〙 (「ねんそう」の撥音の無表記) 正月五月九月と年に三度、月の前半一五日間に行なう精進。元来、農耕儀礼に基づく忌(いみ)月だったものが、来世の幸福を祈るために行なうように考えられてきたもの。ねんさん。
源氏(1001‐14頃)玉鬘「世をいと憂きものにおぼして、年三などし給ふ」
[補注]挙例の「源氏物語」は「年星(ねそう)」と考える説もある。なお、三条西実隆筆本には「ねさう」とある。

ねん‐そう ‥サウ【年三】

言海(1889‐91)〈大槻文彦〉「ねんさう(名)年三 正月、五月、九月に、仏事斎戒などすることの称」

ねん‐さん【年三】

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