平賀家文書(読み)ひらがけもんじよ

日本歴史地名大系 「平賀家文書」の解説

平賀家文書
ひらがけもんじよ

東大史料編纂所編 昭和一二年刊

解説 鎌倉時代安芸に下国し、室町時代大内氏、のち毛利氏に属した平賀家の文書集。弘安九年の関東下知状以下二四七通と平賀家系図を収録

活字本 大日本古文書

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「平賀家文書」の意味・わかりやすい解説

平賀家文書
ひらがけもんじょ

安芸(あき)国高屋(たかや)保(広島県東広島市高屋町)の地頭(じとう)であった平賀氏に伝えられた古文書。1286年(弘安9)より1713年(正徳3)に至るまで248通の文書が残されているが、室町時代には将軍直属の奉公衆として、また戦国時代には毛利(もうり)氏に属する有力な国衆(くにしゅう)として活躍しており、これらの時代の政治史、社会経済史を研究するうえで重要な史料となっている。平賀氏は江戸時代には長州藩士となり明治に至っている。『大日本古文書 家わけ14』所収。

[外園豊基]

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