平礼(読み)ヘイライ

デジタル大辞泉 「平礼」の意味・読み・例文・類語

へい‐らい【平礼】

《「ひれ」に当てた「平礼」を音読みにした語。「へいれい」とも》烏帽子えぼしの頂を折ってかぶること。また、その烏帽子。ひれえぼし。

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精選版 日本国語大辞典 「平礼」の意味・読み・例文・類語

へい‐れい【平礼】

※竹むきが記(1349)上「出御〈御直衣、御下、御烏帽子、へいれいを奉る〉」

へい‐らい【平礼】

〘名〙 (「ひれ」にあてた漢字「平礼」の音読み) 平礼烏帽子(ひれえぼし)のこと。へいれい。
浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)職人尽し「平礼(ヘイライ)こゆひなし打や、ゑぼしやなれば是をとて」

ひれ【平礼】

〘名〙 「ひれえぼし(平礼烏帽子)」の略。
吉記‐安元二年(1176)五月一日「布衣茶染・狩襖・平礼」

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普及版 字通 「平礼」の読み・字形・画数・意味

【平礼】へいれい

日常の礼。

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世界大百科事典(旧版)内の平礼の言及

【烏帽子】より

…この小結のとくに長いものを長小結,また長くみともいって,若年者の烏帽子とした。(4)平礼(ひれ∥へいらい) 折烏帽子の別称で,その語義はひらめき折れた意といわれ,多く武家に用いられ,のちには下級者の烏帽子の一種となった。(5)萎烏帽子(もみえぼし) 武士が冑の下にかぶる烏帽子。…

【烏帽子】より

…この小結のとくに長いものを長小結,また長くみともいって,若年者の烏帽子とした。(4)平礼(ひれ∥へいらい) 折烏帽子の別称で,その語義はひらめき折れた意といわれ,多く武家に用いられ,のちには下級者の烏帽子の一種となった。(5)萎烏帽子(もみえぼし) 武士が冑の下にかぶる烏帽子。…

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