帰宿(読み)きしゅく

精選版 日本国語大辞典 「帰宿」の意味・読み・例文・類語

き‐しゅく【帰宿】

〘名〙
宿舎に帰ること。帰って宿泊すること。
※甲陽軍鑑(17C初)品二「何時帰宿時者、先え可使者
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九「また中乗(ちうのり)をして、そっと帰宿(キシュク)するに相違ないワイ」 〔淮南子‐本経訓〕
意見などが、ある結論に最終的におちつくこと。また、その帰着する所。
童子問(1707)下「苟要識見、当其所帰宿
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「其の執る所の説は概して皆極端の平等主義に帰宿し」

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デジタル大辞泉 「帰宿」の意味・読み・例文・類語

き‐しゅく【帰宿】

[名](スル)
宿舎に戻ること。
「そっと―するに相違ないわい」〈逍遥当世書生気質
議論・意見などがある結論に到達すること。帰着。
「其の執る所の説は概して、皆極端の平等主義に―し」〈竜渓経国美談

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普及版 字通 「帰宿」の読み・字形・画数・意味

【帰宿】きしゆく

結着する。

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