帯付(読み)おびつき

精選版 日本国語大辞典 「帯付」の意味・読み・例文・類語

おび‐つき【帯付】

〘名〙
打掛を着用しないで、帯をしめただけの姿。江戸時代屋敷方の女性が夏から秋にかけてする服装であったが、転じて、羽織を着ない姿をもいう。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「お屋敷では〈略〉四月から九月迄は何方さまでも帯付(オビツキ)でございますから」
② 帯をしめたようす。帯の形、種類、色あい、柄などのさま。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三「役者狂言だから三月節句などに下帯(さげおび)で出るけれどネ。真(ほんとう)は四月から九月までの間で袷と羅衣(かたびら)時候に用るのさ。さうして、三月と十月は帯付(オビツキ)間白(あいじろ)さ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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