市川(町)(読み)いちかわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「市川(町)」の意味・わかりやすい解説

市川(町)
いちかわ

兵庫県南部、神崎郡(かんざきぐん)にある町。1955年(昭和30)川辺(かわなべ)、瀬加(せか)、甘地(あまじ)、鶴居(つるい)の4村が合併、町制を施行して成立。町名は町内を南流する市川による。山地が町域の70%を占め、南北に延びる河谷沿いに集落が点在し、JR播但線(ばんたんせん)と国道312号、播但連絡道路が通る。1998年(平成10)多可(たか)町と結ぶ舟坂トンネルが貫通した。農業が中心で、米作のほかムギ、野菜栽培、酪農花卉(かき)栽培など多角化がみられる。地場産業としてゴルフクラブ製造が盛ん。近世以前の伝承を守る甘地の獅子舞(ししまい)は県指定無形民俗文化財。面積82.67平方キロメートル、人口1万1231(2020)。

大槻 守]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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