市丸村(読み)いちまるむら

日本歴史地名大系 「市丸村」の解説

市丸村
いちまるむら

[現在地名]豊前市市丸

小犬丸こいぬまる村の南東三毛門みけかど村の南西に位置する。宇佐宮領の名として成立したらしく、応永三年(一三九六)一二月一五日の宇佐宮領段銭沙汰分注文(永弘文書/大分県史料四)に「異(議)地事」として上毛こうげ郡の「市丸一町九段」がみえる。年月日未詳の某庄坪付注文(詫摩文書/大分県史料一二)にも市丸名一二段がみえるが、当地であるかは不明。

市丸村
いちまるむら

[現在地名]小倉南区市丸

小森こもり村の北、むらさき川支流の東谷ひがしたに川上流域に立地する。かつて大清水おしようず神社の市が立っていたことに由来するという。元和八年人畜改帳に市丸村とみえ、高四二四石余、家数三八、人数七〇(うち百姓九)、牛一〇・馬五。郷村高帳では高三六七石余、うち新田高四七石余。幕末の各村覚書では本高三二〇石余、田一九町三反余・畠七町九反余、物成一六九石余、竈数四七・家数八三・人数二一二、牛三二・馬二〇、大清水大明神など。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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