巌立神社(読み)いわたてじんじや

日本歴史地名大系 「巌立神社」の解説

巌立神社
いわたてじんじや

[現在地名]岐宿町岐宿郷

岐宿の集落の北に鎮座。古くは岩立三所大権現と称した。旧郷社。祭神は田心姫尊・湍津姫尊・市杵島姫尊の宗像三神。延暦二二年(八〇三)空海宮小みやこ島に創祀したのが始まりと伝え、永徳三年(一三八三)宇久覚が当地に居城を構えたのに伴って現在地に移転、同氏により社殿が建立されたほか、祠官を置いて祭祀料を付され、また弥陀・勢至・観音を神体として安置したという。しかし宇久氏の福江ふくえ島への移住は後代にわたるものともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「巌立神社」の解説

巌立(いわたて)神社

長崎県五島市、五島列島南西端の福江島にある神社。延暦年間に空海が宮小(みやこ)島に創祀し、1383年現在地に移転したと伝わる。毎年9月の例大祭で奉納される神楽は「五島神楽」のひとつとして国の重要無形民俗文化財指定

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