嵩(漢字)

普及版 字通 「嵩(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 13画

(異体字)
11画

[字音] スウ
[字訓] たかい・かさむ

[説文解字]

[字形] 会意
山+高。〔説文新附〕九下に「中岳、嵩高山なり」とあり、字はまたに作る。〔詩、大雅、高〕に「高なるは維(こ)れ嶽」という嶽(岳)は、嵩山。卜辞に「岳」としてみえ、山上に羊頭の象を加える。岳神伯夷は、牧羊族であった姜姓四国(甫・申・許・斉)の祖神である。

[訓義]
1. 山の名、嵩岳、嵩高山、また中岳という。
2. たかい、けわしい、そばたつ。
3. 国語で、「かさばる」「かさむ」とよむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕嵩 サカシ・タカシ 〔字鏡集〕嵩 ミネ・タカシ・タケ・ウヤマフ・メヅラシ・トホシ・フト・タケヌ・タケタリ・ナガシ・タカフ・アガム・ムネ・ムカフ・カミ・オゴソカニ・タフトシ

[語系]
嵩・siongと崇dzhiumは声義近く、古く岳とよばれていた中岳は、漢の武帝が、崇高山と名づけ、霊帝のとき、また嵩高山と改めたというが、もともと声義の通ずる字である。

[熟語]
嵩崖・嵩岳嵩呼嵩厚嵩岫嵩峻嵩巒
[下接語]
呼嵩・登嵩・封嵩・望嵩

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android