岩泉通代官所跡(読み)いわいずみどおりだいかんしよあと

日本歴史地名大系 「岩泉通代官所跡」の解説

岩泉通代官所跡
いわいずみどおりだいかんしよあと

[現在地名]岩泉町岩泉 向町

岩泉地区の南、清水しみず川のほとりにあった野田のだ通給人佐々木彦七宅の土蔵・奥座敷を改築して造ったもの。現在は中村家宅。嘉永元年(一八四八)四月に発足して同年七月には廃止された。弘化(一八四四―四八)初年、佐々木彦七らが岩泉通代官所を新設しようとしたところ多くの村で伝馬役・郷役などの増大をおそれて反対の声があがった。しかし彦七らは嘉永元年三月には五〇〇両を献金、さらには住居を供出して藩費によらないことを条件とした設立申請書(中村文書)を提出した。盛岡藩もこれを受けて同年四月新設を決定、直ちに村分けが行われた(雑書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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