岡田下村(読み)おかだしもむら

日本歴史地名大系 「岡田下村」の解説

岡田下村
おかだしもむら

[現在地名]綾歌町岡田下

岡田東村の西に位置し、北は上法軍寺かみほうぐんじ(現飯山町)。南部は標高一〇〇メートル余の丘陵だが、そのほかは標高六〇メートル前後の平地で、西境大窪谷おおくぼだに川、東境おき川が北流する。天正一四年(一五八六)八月一二日の仙石秀久黒印状(木村家文書)で、岡田下郷一〇〇石を木村又二郎に与えている。この岡田下郷は当村域のほか一部は岡田西村・岡田東村をも含んでいたと考えられる。江戸時代前期は岡田郷、ついで岡田村のうち。貞享高辻帳に岡田下村とみえ、高五三石余。天保九年(一八三八)の御領分明細記では高四二四石余。江戸時代末期には砂糖生産が行われ、文久二年(一八六二)には岡田上と当村の二村で白下地砂糖三万一千二〇斤余を生産し、領内に出荷している(「村々砂糖類売捌帳」十河文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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