岡森堰(読み)おかもりぜき

日本歴史地名大系 「岡森堰」の解説

岡森堰
おかもりぜき

[現在地名]直方市上境・中泉

遠賀おんが川支流の彦山川下流に位置する堰。旱魃に苦しむ鞍手くらて下境しもざかい村・赤地あかじ村・頓野とんの村・感田がんだ村、木屋瀬こやのせ(現北九州市八幡西区)および遠賀郡楠橋くすばし(現同上)の農業用水を確保するため、明和八年(一七七一)に感田村大庄屋渡辺善吉(信利)が下境村抱えの猪之窪いのくぼ(猪久保)に仮井手を築いたことに始まる。翌明和九年には郡奉行島井市太夫に願出て本格的な石井手が築造された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android