岡本町(読み)おかもとちよう

日本歴史地名大系 「岡本町」の解説

岡本町
おかもとちよう

[現在地名]日野町大窪おおくぼ 上岡本町かみおかもとちよう中岡本町なかおかもとちよう下岡本町しもおかもとちよう

下銀しもぎん町の西、日野大窪町の西端に位置する。正徳五年(一七一五)の三町絵図にみえる岡本町・麻生あそう町・上野田こうずけだ町・上大将軍かみだいしようぐんうら町・中道なかみち野田道のだみちなどの総称。同絵図では下銀町から西へみなみ町通に岡本町・麻生町・上野田町と順に並び、岡本町の中ほどで同通と交差する南北路の南側が上大将軍、同様に麻生町・上野田町の境で交差する南北路の南側が野田道で、岡本町の南、南町通と南今みなみいま町通との間を並行して東西に走る小路が中道、麻生町の南、大将軍との間を同じく東西に走る小路が裏町となっている。

岡本町
おかもとちよう

[現在地名]伊勢市岡本一―三丁目・岡本町

外宮の東南、勢田せた川中流の両岸にある。弘安八年(一二八五)撰作の「重校神名秘書」は度会わたらい郡の名の由来として「度会郡者大国玉神、一名大己貴神、奉迎之時、以梓弓橋而度焉、爰大国神佐々良比売参来迎相土橋郷岡本村、自爾度会焉、因以為名也」と記し、岡本の地名がみえる。古くは岡本里といい、荒木田成言の「たき波の山こしにきくしかのねにねさめ淋しきをか本の里」(新名所絵歌合)など、和歌に詠まれている。「伊勢名勝志」に「岡本里 山田岡本町ノ内旧ハ上之切、中之切、下之切ノ地ヲ称ス」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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